■シールドマシンが各所で掘削中
外環道の大泉JCTから東名への延伸工事が、着々と進められています。完成すれば、関越道・中央道・東名を縦軸でつなぐ環状アクセスが完成し、都内の移動が大幅にスムーズになります。
そんな中、国土交通省 東京外かく環状国道事務所は2024年5月7日、外環道の工事状況を知らせる「外環ジャーナル」を更新。
そのなかで、現場で新たに2基のシールドマシンを起動したとしています。
【画像】ここまで進んだ!「外環道 東名延伸」のルートと工事状況を見る(画像)
現段階で、大深度地下を進む「本線シールド」が大泉JCTから、北行きトンネル・南行きトンネルとも南下掘進中です。5月8日時点で、北行きはすでに新青梅街道の手前の2926m、南行きは富士街道を過ぎたあたりの2446mまで掘進完了しています。
さらに、その大深度地下から地上へ出るための、各IC・JCTのランプトンネルも順次掘削が進められ、大泉JCTでは「Fランプ」が完了。中央JCTでは「Aランプ」「Hランプ」が完了。東名JCTでは「Hランプ」が掘進中です。
そこへ、今年に入って新たに掘進がはじまったのが、中央JCT「Bランプ」と東名JCT「Aランプ」の2基のシールドマシンです。
中央Bランプは、中央道から外環道南行きへ潜っていくランプ。東名JCTは、東名から外環道北行きへ潜っていくランプです。どちらも、スタート地点の立坑から、地下深くへどんどん掘り進んでいきます。
5月8日の段階で、中央Bランプはスタート地点から14m、東名JCTは10m進んでいるそうです。
同事務所は「引き続き、すでに掘進作業を行っているシールドマシンを含め、事業者一同、細心の注意を払い安全に工事を進めてまいります」としています。
ちなみに、大深度地下を進む「本線シールド」は、南側からも上下線の2基が掘進していました。しかし2020年、調布市内まで進んだところで陥没が発生したことから、今もストップしたままです。
この現場については、現在も地盤補修が進められています。
なお、外環道の工事はトンネルだけではありません。地上でも、JCTランプの橋桁架設工事や、シールド工事に至らない浅い地下部の構造物などの工事が進行中となっています。
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